「韓半島信頼プロセス、平和ビジョン補完を」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.30 11:10
朴槿恵(パク・クネ)政権の韓半島信頼プロセスは、ふさがっていた南北関係を打開するのに成功したが、韓半島の平和体制についてのビジョンを補完する必要があるという意見が提起された。また過去の政権の対北朝鮮政策の枠組みから脱却して「成熟した南北関係」の構築が必要だという主張もあった。
こうした意見は27日、対北朝鮮政策シンクタンクの韓半島フォーラム〔会長:ペク・ヨンチョル建国(コングク)大学名誉教授〕が、ソウル獎忠洞(チャンチュンドン)のグランドアンバサダーホテルで開催した「南北関係をいかにして解決するか」というテーマのセミナーで出された。
延世(ヨンセ)大学の文正仁(ムン・ジョンイン)教授は「韓半島信頼プロセスが一定の部分的な成功を収めたが、平和プロセスを補完する必要がある」として「7・4共同声明や南北基本合意書、10・4宣言などをうまく構成すれば平和の軸をつくることができる」と主張した。統一研究院のパク・ヨンホ専任研究委員は「『持続可能な平和』という表現だけでは足りず、具体的な内容を整えなければならない」と明らかにした。国立外交院のチョン・ポングン教授は「平和という表現は一部の国民や専門家の間で反感を買っており、新しい用語開発によって平和戦略をたてる必要がある」と主張した。しかし統一研究院のチェ・ジンウク専任研究委員は「北朝鮮が一方的に開城(ケソン)工業団地を閉鎖した時に『当局者間の対話』を提起したことや、分かりやすい対北朝鮮政策用語で国民を説得した姿勢は、評価に値する」と話した。
慶南(キョンナム)大学のキム・クンシク教授は「南北関係が見えなくなるとやきもきして“新婚”から“離縁”に突っ走るような極限対決から抜け出して、円熟した“中年期”に発展しなければならない」と夫婦関係を遠回しに言った主張を展開して目を引いた。
金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時期が新婚期ならば、李明博(イ・ミョンバク)政権時は離婚直前まで行ったということだ。さまざまな葛藤を乗り越えて中年期に達した夫婦が、お互いを尊重しながら家庭の平和を守るような関係になるべきだというのがキム教授の主張だ。
「韓半島信頼プロセス、붕和ビジョン補完を」(2)