【取材日記】危機の韓国造船ベルトを生かそう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.15 18:10
韓国造船産業の歴史を語る時、故鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ名誉会長の「亀甲船」エピソードが欠かせない。 鄭会長は1970年、蔚山造船所を建設するために英国の銀行から融資を受ける際、亀甲船が描かれた500ウォン貨幣1枚を担保に出した。 整った造船所もないが、1500年前に鉄甲船を建造した技術力がある民族であることを主張した。 このように借りた資金で現代式船舶建造施設を備えた造船所を建設し、2隻のタンカー(26万トン級)を建造した。
造船所の最も大きな競争力が人であるために可能なことだった。 韓国造船産業が船舶輸出分野で世界シェア1位である最近も、現場で船舶を建造するのはほとんど手作業で行われる。 船会社の要求通りに作るためだ。 数十年の経歴を持つ現場勤労者を「名匠」と呼んで待遇する理由もここにある。 後輩を育成し、世界市場で競争力を持つ船の建造を可能にする、造船所の財産だからだ。