南スーダン独立功労者の潘基文…韓国の開発経験はアフリカのモデル(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.11 10:57
――南スーダンに派遣する1万900人の国連平和維持軍(UNMISS)のトップとなる事務総長特別代表に女性のヒルデ・ヨンソン氏を起用したが。
「ヨンソン氏はノルウェー開発相を2回も歴任した。両親が住むタンザニアで生まれスワヒリ語にも堪能だ。2005年に南北スーダンが停戦交渉を行う際に欧州代表として参加し、南北双方指導者と個人的に親しい。南スーダンに派遣する国連平和維持軍の最も大きな任務は安保と開発だ。これを遂行する特別代表にヨンソン氏ほどの適任者を探すのは難しかった。これで国連事務総長が派遣した女性特別代表はティモール、キプロス、リベリアに続き南スーダンを含め4人になった」。
――アフリカはいつごろ貧困から脱出することができるとみているのか。
「アフリカの未来は明るい。まだ開発されていない地下資源はもちろん、肥沃な土地が散在している。いままでこれを開発できなかったのは慢性的な内戦のためだった。ところが最近になり状況が急速に好転している。アフリカ諸国が集まるアフリカ連合(AU)もこのような問題を悟っている。最近広がった中東・北アフリカ民主化デモに対する独裁政権の弾圧にAUが積極的に介入しているのも隔世の感がある」。
――普段アフリカに韓国の開発経験を多く紹介しているが。
「ウガンダに行った時だ。アフリカに似つかわしくなく通りがきれいで整理がよくできているので誉めたところ、ウガンダ大統領が韓国のセマウル運動のパンフレットを見せ、“この通りにしたものだ”と言うのでびっくりした。ルワンダでもセマウル運動に深い関心を見せた。内戦の傷を打ち破って立ち上がろうとするアフリカの国では韓国戦争の廃虚から先進国に隊列に入った韓国の開発経験が先進国よりも響くようだ」
――韓国はどのような支援を与えなければならないのか。
「関心から傾けるのが先だ。1981年に全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領がアフリカを歴訪したのが韓国大統領の初のアフリカ訪問だった。それから25年が過ぎ盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当時にまた国賓訪問があった。それも当時私が外相をしながら数回建議した結果だった。幸い今回李明博(イ・ミョンバク)大統領が南アフリカ訪問を契機にエチオピアとケニアを訪問することにしたという知らせを聞いた。韓国の未来のためにもアフリカをおろそかにしてはいけない」。
――来年から5年間の2度目の任期には南北関係でも国連事務総長として役割を果たすと述べたが。
「韓国はもう開発途上国でない。国際社会で政治・外交力はもちろん、経済力も持った。したがって韓半島問題も韓国が主導権を握って解いていくのが望ましい。国連事務総長として北朝鮮との関係を適切に設定しながら国連事務総長2期任期中にそれなりの役割をしようと思う」。