【社説】韓米FTA追加交渉、良い形で決着を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.09 11:03
韓米自由貿易協定(FTA)最終談判のための両国通産相交渉が難航している。自動車・牛肉分野の追加譲歩をめぐり終盤の駆け引きが行われている。これに先立ち、李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ米大統領は、主要20カ国・地域(G20)ソウル首脳会議の前にFTA追加交渉を終えることで合意している。両国通産相が名分争いから抜け出し、両国間の利益が均衡する模範的なFTA協定を引き出すことを期待したい。それが韓米同盟を確固たるものにし、速かに議会批准までつながる近道だ。
米国が要求する牛肉追加開放は敏感な懸案だ。事実上、韓国は譲歩する余地がない。韓米FTA自体に不満を抱く国内の一部の勢力と畜産農家の反発で、また別の政治問題に発展するおそれがある。米国も合理的なラインで譲歩する知恵を発揮しなければならないだろう。自動車問題はこの3年間で世界の排気ガスと燃費基準が大きく変わったのが実情だ。米国が要求する「非関税障壁の緩和」を新しい国際基準に沿って一部調整する必要がある。米国も規制猶予の範囲について「年間販売台数1万台以下」という無理な要求は取り下げなければならない。