米国統計局は、世界人口67億人の1%にあたる6700万人が住み慣れた故郷を離れて不安と焦燥の中で生きていく難民だと分類している。 難民は紛争など政治的な原因もあるが、地震・サイクロンなど自然災害のためにも発生する。
気候の変化によって動植物も故郷を離れる。 北極海を覆った氷河が解けて、太平洋側に生息していた鳥が最近は大西洋で観察されたりもする。 季節の変化に従って遠い道のりを移動する渡り鳥は、気候の変化に特に敏感だ。 疲れ切った状態で繁殖地に到着したものの、いざエサがなければ大きな問題だ。 移動時期を調節したり繁殖地を変えなければならないこともある。