伝統に息吹を吹き入れた韓屋でソンビ精神に出会う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.06 17:44
2階は広々とした韓屋の庭だった。韓屋と会議室、池、事務棟の上の庭が中央の庭を取り巻く「」字の構造。1階にある作品の原型となった伝統衣装が展示されていた。馬に乗る時に着る短い袖服、鹿の皮で作ったコートなど華やかな色彩の伝統衣装などが目を引いた。アルムジギのシン理事長は「韓国の伝統文化の原型はソンビ精神であり、彼らは華やかな真の洒落者だった」と話した。ソンビは文学、歴史、哲学のみならず詩、書、画を研磨して完全な人格体になることを人生の目標としていた。ソンビが着た服には、「華やかだが贅沢せず、質素だが薄汚くない“洗練された品格”が溶け込んでいる」ということだ。アルムジギの社屋を移転して以降、初めて開催した企画展示のテーマを「袍」に決めたのも、ソンビ文化の精髄を一目で示すことができるという点のためだ。
2001年に設立されたアルムジギは2004年以降、毎年1回ずつ家具・茶器など伝統文化や工芸品などを現代的に解釈する企画展を開いてきた。もともとアルムジギ事務室は安国洞(アングクドン)の入り口にある小さな韓屋だったが、今年の初めに通義洞に新たに韓屋と現代建築が調和する新社屋を建てて移転した。古建築専門家の金奉烈(キム・ボンリョル)教授(韓国芸術総合学校総長)と現代建築家キム・ジョンギュ(建築士事務所M.A.R.U代表)などが、建築に参加した。