【社説】3度目の西海挑発…北の意図を無力化すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 10:09
北朝鮮が10日、西海(ソヘ、黄海)上でまた挑発してきた。北方境界線(NLL)を越えて南下した警備艇が、韓国側が繰り返す後退要求と警告射撃に応じず、韓国側の艦艇を攻撃したのだ。交戦の結果、韓国側は被害がほとんどなかったが、北朝鮮の警備艇は打撃を受けて引き上げた。韓国海軍の対応がよかった。2002年の「第2次延坪(ヨンピョン)海戦」後に修正された交戦順守規則に基づき、「遮断機動(胴体阻止)」段階なく直ちに警告射撃することで、韓国側の人命被害なく交戦状況を終結した。
北朝鮮の西海挑発は1999年と20002年に続き今回が3度目となる。挑発の意図は明らかだ。米国との対話が近く再開される状況で、対南強硬姿勢を見せているのだ。南北(韓国・北朝鮮)間の軍事的緊張を高めることで、米国との接触でこの問題を集中提起するための雰囲気を作ろうとしている。また最近、対北朝鮮支援や交渉に消極的な姿勢を維持している現政権に対して不満を表出する一方、対北朝鮮政策をめぐる韓国社会の対立を増幅させようとする狙いもある。