【社説】児童性犯罪者、誰でも身元情報を閲覧できるように
児童性犯罪がますます増えている。2003年642件から2008年には1220件と5年で2倍に増えた。大人たちが守ってやれなかったために、けだもの以下の性犯罪者たちの手によって第2、第3のイェスル、ヘジンが連日犠牲になった。児童対象性犯罪者に対する刑量を大幅に強化するなど政府なりに対策準備に力を入れてきたとしても、結果が非常にお粗末だ。政府対策がまともに生かされない最大の理由は、実効性に問題があるからだとみられる。
代表的なものが昨年2月から施行された性犯罪者身元情報閲覧制度だ。児童対象性犯罪者の名前、年齢、住所、写真などを登録・公開できるようにした。ところでハンナラ党イ・インギ議員が分析した結果、今年の3月まで閲覧件数がただ48件にすぎないものと明らかになった。理由は簡単だ。加害者と同じ地域に暮らす保護者や教育機関の長に閲覧資格が制限されているのみならず、警察署へ行って申請書を提出するなど、複雑な手続きを通さなければならないからだ。1996年に制定された「メガン法」によってインターネットで誰でも性犯罪者の情報を閲覧することができるようにした米国と比べるとその差は大きい。