景気低迷が世界の自動車産業の地殻変動を呼び起こし、大手メーカー6社だけが生き残るとの見通しが出ている。イタリアの自動車メーカー、フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は6日(韓国時間)、自動車専門誌‘オートモーティブ・ニュース’との会見で、「今後2年間にメーカーの再編が進むだろう。年間550万台以上生産する巨大メーカーだけが生き残るとみている」と述べた。
どのメーカーが‘ビッグ6’になるかについては、「米国とドイツでそれぞれ1社、フランスと日本の合弁、もしかすると米国メーカーからもう1社、日本と中国、そして別の欧州メーカーが生存するのではないかとの判断だ」としている。具体的な社名は明らかにしなかったが、業界ではトヨタ、ゼネラルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲン、フォード、ルノー・日産などを指したものとみている。マルキオンネCEOは、「自動車メーカーが独自に事業をするのはこれ以上は難しいだろう」とし、業界の離合集散は避けられないという点を強調した。年産170万台程度のフィアットは最近、他のメーカーと合併したり、提携関係を結ぶことを検討している。