映画「神機箭」がまもなく公開されるという。 世宗(セジョン)時代に作った世界初の多連発ロケット武器だ。 この秘密兵器で朝鮮は強国になった。 歴史上の最も神秘な武器ではダマスカス剣が欠かせない。 インド産の鉄鋼を輸入してシリア地域で作った最強の剣だ。 ローマ軍はササン朝ペルシアを攻撃しようと考えなかった。 ヨーロッパ十字軍もサラディンのイスラム軍に退けられた。 粗くて重いヨーロッパの剣は、軽くて鋭いダマスカス剣の相手にならなかった。相手の剣を真っ二つに折り、鎧を突き破ったという記録が随所に残っている。
表面に‘ムハンマドの梯子’模様が彫られたこの剣は美しい。 しかし製造方法は残酷だ。 神殿に記録された年代記には「王の服と同じ朱紅色になるまで鉄を熱した後、丈夫な奴隷の筋肉に刺して冷やす」と書かれている。 そうしてこそ「奴隷の力と霊魂が乗り移り、丈夫な剣ができる」という。 もちろん伝説にすぎず、事実ではない。 インド鉄鋼が枯渇し、この剣はいまや跡形を探すのも難しい宝物だ。 1750年ごろ手作業で伝えられた製造秘法も突然途切れ、疑問と神秘を増幅させている。