北のミサイル発射直後に米国が韓国にパトリオット部隊を初配置
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.02.14 10:07
米国が本土のパトリオットミサイル(PAC-3)部隊を韓国に配置したと在韓米軍司令部が13日に明らかにした。司令部は「米国が弾道ミサイル防衛資産を追加で韓国に展開した。これは最近の北朝鮮の挑発に対応した緊急展開演習の一環だ」と明らかにした。米軍の空母や原子力潜水艦、戦略爆撃機などいわゆる「戦略資産」が韓半島(朝鮮半島)一帯に出撃したことはあるがミサイル防衛部隊が配置されたのは初めてだ。
在韓米軍は7日夜から8日明け方にかけて着陸した輸送機でミサイル運搬用トラックとレーダー装備などが荷役され移動する場面も公開した。ミサイル部隊の配置は北朝鮮が7日午前に長距離ミサイル「光明星4号」を発射した直後に行われた。今回展開した部隊はテキサス州フォートブリスの第11防空砲旅団43防空砲連隊1大隊D砲隊で、配置された火力はPAC-3の1個砲隊(8基)だ。2008年に高高度ミサイル防衛(THAAD)システムが最初に実戦配置された部隊で、THAADとパトリオットを同時に運用する米国ミサイル防衛(MD)体系の核心部隊と評価される。このため今回の展開がTHAAD配置の予行演習にもなるという分析が出ている。