安倍首相が米ハワイ真珠湾を訪問するため２６日に出国する。２７日（現地時間）にオバマ米大統領とともに真珠湾アリゾナ記念館を訪問して献花し、犠牲者を慰霊する。毎日新聞は、安倍首相が戦争をしないという「不戦」の決意を盛り込んだ所感を表明する計画だと２５日、報じた。

日本の現首相が１９４１年１２月７日の旧日本軍の奇襲攻撃で沈没した戦艦「アリゾナ」上の記念館を訪問するのは初めてとなる。今年５月２７日にオバマ大統領が広島を訪問したが、これに対する答礼訪問だ。日米両首脳が７５年前に太平洋戦争の発端となった真珠湾空襲の犠牲者を追悼する姿を、米退役軍人と遺族もそばで見守る予定だ。ＮＨＫは太平洋戦争中にフィリピンで旧日本軍の捕虜となった元米軍兵士とその遺族で構成された団体がホワイトハウスの招請を受けたと伝えた。日本側からは岸田文雄外相、稲田朋美防衛相が出席する。

安倍首相は真珠湾訪問の前、ホノルル市内でオバマ大統領と最後の首脳会談を行う。日米両国の和解と信頼を再確認し、トランプ次期政権でも確固たる同盟関係を継続するという意志を強調する見込みだ。太平洋戦争などの戦死者が埋葬された国立太平洋記念墓地と日本人墓地も訪れて献花する。

安倍首相は真珠湾訪問中、太平洋戦争に対する謝罪はしない方針だ。安倍首相は今月初め「二度と戦争の惨禍を繰り返さないという未来に向けた強い意志をを見せたい」とのみ述べた。２００８年に真珠湾を訪問した河野洋平元官房長官は最近、朝日新聞のインタビューで「韓国と中国の人々の日本に対する怒りは非常に強い」とし「安倍首相が熟考して世界観と戦争観を明らかにすることを願う。その内容により日本が戦争しないという誓いが本物であることが補完される」と指摘した。

読売新聞は２５日、安倍首相の真珠湾訪問が当初伝えられた内容とは違い、日本の現首相として４回目の訪問だと報じた。ハワイの日本語日刊紙ハワイ報知は、鳩山一郎首相が１９５６年１０月に、岸信介首相が１９５７年６月に真珠湾を訪れたと伝えた。吉田茂首相も１９５１年９月に真珠湾を訪問した。