【コラム】中国の北朝鮮心配(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.26 17:53
中国より小さなもう一つの共産国を守るために、中国はポスト金正日体制に非常に好意的な立場を見せている。 北朝鮮の新しい指導者を承認し、権力の継承が計画通りにうまく進行していることを公開的に強調している。 しかしこうした立場に対し、中国の人々はどれほど確信しているだろうか。 私が見るに、中国は北朝鮮の状況を非常に心配しているはずだ。 北朝鮮でどういうことが起きているのか、中国もよく知らないからだ。 まず、金正日の生前とは違い、現在の北朝鮮と中国の間では、党と党、軍と軍の日常的な接触が途切れた状態だ。 中国の戴秉国国務委員は金正日と個人的に親しかった。 しかし金正恩とそのような関係を結んでいる中国指導者は誰もいない。
2つ目は、中国は北朝鮮が不安定化を防ぐために経済改革に着手すべきだと強調してきた。 しかし金正恩がこうした改革を実現できるという確信はない。 中国は1979年、カリスマ的な指導者トウ小平のおかげで近代化改革に着手できた。 金正恩や張成沢(チャン・ソンテク)にトウ小平のカリスマはない。 振り返ってみると、中国は金正日さえも説得できなかった。 中国は金正日が中国を訪問する度にコンピューター工場、携帯電話工場、光フィーバー工場などを訪問させ、で金正日が改革に着手するよう説得したが、失敗した。 金正恩を相手にした説得はもっと難しいはずだ。 実際、北朝鮮のような脆弱な独裁国家が権力継承が進行される渦中に改革・開放を考えることはできない。