物価安定・景気回復の二兎を追え…変わる「独立軍」中央銀行のDNA=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.14 11:47
韓国銀行も、今や変化の転換点に至った状況だ。2011年9月に改正された韓国銀行法は、韓銀の最優先目標を物価安定に置き、金融安定にも留意するよう規定した。金融統制委員をつとめたキム・デシク中央(チュンアン)大学教授は「韓銀法は、韓銀が物価安定を通じて“国民経済の健全な発展に尽くす”と言及したが、これは韓銀が景気と成長にも気を遣わなければならないという意」と解釈した。
ところが後者の目標を追求しようとする動きがまだ鈍いという評価を受けている。基準金利を本来の場に置くのも通貨政策とはいえかなり消極的で、孤立的な歩みを繰り返しているという指摘が多い。政府と共助を通したマクロ経済の安定は行動に比べてまだ期待水準にとどまっている。仁川(インチョン)大学貿易学科のハム・ジョンホ教授は「中央銀行はすべきことを探して努力する過程で進化し、発展する。韓銀も独立性は守るものの、政府と柔軟に協力して経済安定と成長を導くという宿題を抱えている」と話した。