<危機の韓国ローファーム>(2)社内弁護士3千人時代…ロースクール教育変えてこそ競争力(下)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.06 16:14
一方、韓国ロースクールの場合、設立初期に導入されたソクラテス式授業方式が弁護士試験の合格率競争に押されて消える傾向にある。主なロースクールが民法など基本法科目に問答式授業を導入し、「弁護士試験が先」という学生の要求で講義式授業に戻ったという。また、3年目に実務教育に注力する米国とは違い、韓国ロースクール3年目は弁護士試験科目に集中する。多くのロースクールが「民事法総合演習」「刑事法事例研究」など主な弁護士試験科目予想問題・解説をする科目を3年目のカリキュラムに編成している。米国ロースクール生は卒業後、「バーブリ(BarBri)」のような専門学院で2、3カ月間ほど弁護士試験を準備する。
ソウル地域のあるロースクール院長は「弁護士試験の成績まで公開される中、『目の前の試験準備より遠い未来を眺めて法的思考力を育てることが重要だ』といって学生を教えるのは事実上難しい」と吐露した。ロースクール3年のユさん(30)も「弁護士試験と関係がない選択科目や討論、課題が与えられる科目は避ける現象が明確になっている」と述べた。