【社説】英国のEU離脱による危機、迫れば強くなる力を見せる時=韓国

【社説】英国のEU離脱による危機、迫れば強くなる力を見せる時=韓国

2016年06月27日08時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  英国の欧州連合(EU)離脱が決まってから最初の週末が過ぎた。世界は不確実性の沼で息をひそめている。どんなことが起きるのか、どのように対処するのかだれもわからない状況だが、ひとつは確実だ。英国のEU離脱により保護貿易と新孤立主義が今後世界の政治・経済・社会のひとつの流れになるだろうという事実だ。

  汎世界化の流れの拡散は韓国経済に新たな課題を投げかけるだろう。輸出で生きる韓国経済はこれまで世界化の最大の受恵者だった。汎世界化は韓国経済の息の根を締め上げる衝撃になりかねない。英国のEU離脱の意味と影響をしっかりと考え対処する国家的力量が要求される。

  まず危機の実体から知らなければならない。英国のEU離脱は以前の金融危機とは違う。金融バブルや実体危機から始まったものではない。政治的イシューが呼んだ金融危機という点で史上初だ。衝撃は大きい。黒い金曜日1日だけで世界の証券市場で3000兆ウォン(約260兆円)が消えた。韓国市場でも47兆ウォンが飛んで行った。だが対応は通常の金融危機と異なるものになるほかはない。究極的には先進国間の政治的解決がされてこそ危機が鎮まるためだ。

  先進国の政策共助が最初の試験台になるだろう。今回の危機は震源地も先進国で、市場の衝撃も先進国が大きかった。金融危機の常連だった東南アジアの新興国はむしろ善戦した。米国・欧州・日本などの共助が効率的に作動すれば新興国危機への拡散を防げるだろう。反対ならば韓国に及ぼす衝撃も大きくなる。こうした状況まで念頭に置いて対策を準備しなければならない。

  したがって長期化に備えなければならない。英国に続きフランス、オランダがEU離脱に乗り出すなど政治的イシューが金融危機に絶えず滋養分を提供するかもしれない。1~2年は基本で数十年間繰り返される「危機の日常化」まで念頭に置かなければならない。何より経済体力をしっかりと固めておかなければならない。企業構造調整を迅速に終え労働・公共改革など経済体質を変えるのにも時間がかかってはならない。

  外貨の盾も堅く積まなければならない。いますぐではないが韓米通貨スワップをいつでも再開できるよう米国とのチャンネルを開けておくことが必要だ。2008年の金融危機当時も韓国経済と外貨の体力はしっかりしていたが、それだけでは外国為替市場の高波に耐え抜くことができなかった。揺れ動いた市場が韓米通貨スワップ締結後に急速に安定を取り戻した点を思い返さなければならない。

  短期対策も細かく組まなければならない。危機の市場は小さな衝撃にも敏感に反応する。24時間モニタリングは基本だ。異常兆候があれば市場介入などただちに措置に出なければならない。必要ならば財政と金利を動員しさらに果敢な景気対策を用意しなければならない。輸出減少の衝撃に備え内需拡大がその方向にならなければならないだろう。投資家も過敏反応を控えるべきだ。恐怖は広がるほど強くなる属性がある。

  国家的危機の際に必要なのがリーダーシップだ。政界の団結こそ国民には最高の慰安と希望になるだろう。英国のEU離脱を協力政治の試金石としなければならない。われわれには卓越した危機克服のDNAがある。国難が近づけば強くなる遺伝子、いまこそその力を見せる時だ。
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