【時論】韓国、社会統合的な新成長戦略が必要(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.06 11:23
4次産業革命が迫る未来社会の最も大きな波風は人工知能とビッグデータを基盤に経済社会全般に広がる自動化の波だ。大きな嵐が労働市場にまき起こるのは明らかだ。さらに高い労働市場の柔軟性を基盤とする雇用構造の再構造化が切実に必要になるだろう。それでも韓国の労働市場改革と労働の柔軟性は国際的に遅れをとったガラパゴスだ。先制的に対応しなければ雇用の絶壁と失業問題で社会不平等と両極化は深まるしかない。特に雇用増大と自動化の間の葛藤を解消するには何より労働市場の柔軟性を高める制度革新と規制改革が優先されなければならない。
3つ目に社会統合的な新成長戦略で経済社会の好循環を成し遂げなければならない。低成長構造が長期化することができる状況で経済成長に対するより根源的に省察すべき局面だ。世界各国が金融危機以後成長を導く経済活性化に財政と金融を注ぎ込んだが、グローバル経済は依然として低成長の沼に陥っている。政府が主導して需要や供給を促し、成長を導く排他的成長戦略では低成長から脱出するのは難しい。現実は社会不平等、賃金格差による所得格差、機会不平等とそれに引き起こされる社会的不平等が経済成長の困難に陥る罠として位置を確立している。これからは成長戦略とアプローチの仕方を変えるべきだ。