【コラム】過去にとらわれた韓国、新たな政策目標を立てよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.13 13:06
2008年の金融危機は実体経済に及ぼした影響ほど経済学界にも大きな影響を及ぼした。危機直後の経済学界は危機をまともに予測できなかったという非難に直面し当惑感を覚え、まもなく危機の勃発理由を糾明し今後また別の危機を防止するためにどのような政策が必要なのかに対する議論を急いだ。
金融危機が発生してから10年近くが過ぎたいま、経済学界はより冷静さを取り戻していく姿だ。いまは危機をたどりながら新たに浮上した経済現象を分析し、変化した環境下で正しい政策目標を策定することが重要な課題として台頭している。過去には重要に思われなかった経済現象が実は核心的な役割をしているということが明確になり、これを考慮してさらに効果的な政策をまとめようとする動きが注目されているのだ。