アモーレパシフィック、日本のデパートでも大ヒット(2)
日本進出初期には困難も大きかった。化粧品売上で世界一を誇る伊勢丹新宿店に2006年8月に初めて「アモーレパシフィック」のブランドで入店した。当初は販売が期待を大幅に下回った。一度は日本出張時に伊勢丹の課長から「商売をしっかりとやりなさい」と屈辱的なことも言われ、徐社長は傷心から現地スタッフとともに爆弾酒を飲み酔っぱらって床に就いたりもした。天然原料製品の長所を書いた手紙を日本人スタッフがタレントのIKKOさんに粘り強く送り続けた。1年以上も無視していたIKKOさんが、アモーレパシフィックを使ってからついにテレビで紹介した。すると直後に伊勢丹ではこの化粧品を買い求める客で建物の外にまで行列ができ、1日に4000万円相当が売れるなど大ヒットとなった。