ソウル・小公洞（ソゴンドン）のロッテ百貨店本店にあるアモーレ・パシフィックのブランドショップで「雪花秀」と「ＨＥＲＡ」がこの１カ月で売上を大きく伸ばしている。１月にシャネルがロッテ百貨店本店から撤収した場所に代わりに入ったメリットを享受している。

ロッテ百貨店本店とアモーレ・パシフィックによると、シャネルが撤収する前の１月と、売場配置改編後１カ月間の売上の伸びを比較すると、「雪花秀」「ＨＥＲＡ」の前年同期比の売上の伸びは移動前の１５％から３３％に増えた。正面入口エスカレーター前という要地であり、流動人口が最も多かったシャネルの場所の利を得たものだ。特に「雪花秀」は中国人に人気で大量に購入しているという。

シャネルの撤収後、別の海外ブランド化粧品も漁夫の利を得ている。色調化粧品がメーンだったシャネルが抜け、色調が強いブランドの売上げ幅が大きくなった。バービーブラウンの売上の伸びは４％から２８％に跳ね上がった。ＭＡＣも３４％から４５％に伸びている。シャネルの顧客が他の海外ブランド化粧を買い求める代理効果からディオールも３１％から４６％、ランコムも２倍伸びている。

シャネルはロッテ百貨店と売場位置と手数料をめぐる対立の末に１月３０日に同百貨店本店と蚕室（チャムシル）店など７店から撤収している。