韓国最低賃金交渉の争点「1万ウォンに引き上げvs制度手術が先」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.07 13:19
このため韓国政府と経営界は最低賃金を労働奨励税制(EITC)と組み合わせて貧困世帯に税制優遇をもっと多く与え、働く貧困層のための社会保障制度として定着させなければならないという立場だ。必要であれば所得別、業種別に最低賃金額を変える案も検討中だ。OECDも昨年刊行した最低賃金報告書で韓国に同じ案を勧告した。それでこそ低所得層の実質的な貧困脱出策になるという分析を添えてだ。
算定基準も交渉テーブルに上がる見通しだ。外国は賞与金や外国人労働者に提供される宿泊費、給食手当て、家族手当てを最低賃金に算入する。韓国の最低賃金は基本給に近い。外国のように賞与金をはじめとする各種追加賃金を含めば最低賃金額が増えるという話だ。