800兆ウォン市場掌握でスマートフォンも売れる…サムスン・グーグル・アップル「決済大戦」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.01 17:16
グーグルは10月頃、最新のネクサススマートフォンを出して「アンドロイドペイ」をリリースする予定だ。最近米国内の一部のマクドナルド店舗でテストサービスをしている。ネクサスフォンの製造企業としてはLG電子・中国の華為が有力だ。アップルペイのようにNFC技術に土台を置いていると分かっており、主なグローバル金融機関と手を組んでサービスを始めると伝えられている。加盟店が多くないNFC方式で、アップル・サムスンに比べ市場進出が出遅れている方だ。だが世界のモバイルオペレーティングシステムの60%を占めるアンドロイドオペレーティングシステム(OS)を基本とするスマートフォンに適用できることが最大の武器だ。それだけに波及力が大きい。同じアンドロイドオペレーティングシステムを使うサムスンとの関係も関心事だ。協力関係である両社が、ペイ市場ではライバルになるためだ。サムスンがスマートフォンにアンドロイドペイを搭載するかは未知数だ。米ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「グーグルは多様な決済システムが共存できるという立場だが、サムスンとグーグルの間でペイ競争が摩擦要因として作用する可能性がある」と伝えた。
アップルペイは先月、英国に25万店の加盟店を確保して海外進出を本格化させている。近く中国・カナダにもサービスを拡大する計画だ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は5月に中国を訪問した際、アリババとアップルペイ進出を議論したと明らかにしたことがある。アップルペイは便利性・セキュリティー性をもとに米国全域に加盟店を拡大していきつつある。昨年9月にサービス発売から72時間で100万件のカードが登録され、発売3週間で食料品チェーン店のホールフーズ・マーケットでアップルペイにより15万件66億ドルの決済が行われた。アップルペイはNFCを適用して決済する。現在米国内でNFC端末を設置した店舗は全体の10%にならないと分かっているが、アップルは端末を安く供給する方式などを通して市場を拡大している。