【取材日記】いつまで命をかけて病気に行かなければならないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.31 16:30
1.5坪(5平方メートル)。密陽(ミリャン)世宗(セジョン)病院301号入院室の患者1人当たり空間だ。法的基準である1.3坪(4.5平方メートル)より少し広い、ベッドを一つ置いてもぎりぎりだ。何と20人部屋であるここは韓国で最も密度の高い病室だ。ベッドとベッドの間隔が60センチに過ぎず、通路に真っすぐ出ていくことが難しいため、横ばいで通っていたという。体も不自由な高齢者と患者が火災の時、まともに避難できるわけがない。今回の火災で3階入院患者27人中9人が亡くなった。
建物自体も焚きつけのようなものだった。建物外側はもちろん、内部にまで有毒ガスを吹き出す安価なスチロフォームを断熱材として使った。内蔵材も木など火に弱い資材だった。1階には防火シャッターが最初からなかった。安全点検は職員が直接し、医療スタッフの消防教育はインターネット講義に代えた。39人の大切な命を奪い取った密陽世宗病院火災が予告された惨事になるしかなかった理由だ。