【社説】基本を守らず…密陽病院火災の被害が拡大
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.30 08:30
慶尚南道密陽市(ミリャンシ)世宗(セジョン)病院火災による死者が29日現在39人に増えた。原因と責任の所在を究明する作業が進行中だが、現場調査を通じて問題点が次々と明らかになっている。悔やまれるのは、現行法さえ守っていれば人命被害を大きく減らすことができたという点だ。法が定めた基本義務を守らず被害が拡大したため今回の火災も人災の側面が強いとみられる。
代表的な事例が防火扉だ。現在まで世宗病院火災の死者39人のうち34人は煙による窒息死と推定されている。火災で建築内装材・外装材が出す有毒ガスの拡散を防ぐために、建築法上、防火扉を設置することになっている。