野党「共に民主党」の金鍾仁（キム・ジョンイン）非常対策委員会代表が５日、高高度ミサイル防衛（ＴＨＡＡＤ）体系配備に関連し、「過去に反対ばかり繰り返していた『元の民主』に党が回帰するようだ」と述べた。

休暇中の金代表はこの日、記者らに対し、党内のＴＨＡＡＤ反対論者の声が高まることに懸念を表した後、「大韓民国の安保は韓米同盟を主軸に守られてきたが、韓米同盟を壊す考えがないのなら、両国間の合意事項にどうやって反対するのか」とし、このように話した。

金代表は「ＴＨＡＡＤに反対するなら、北の核とミサイルにどう対処するのか代案を出さなければいけない」とし「政治家は中国ばかり気にするが、韓米同盟が損傷し、もし在韓米軍が駐留しないことにでもなれば、その翌日から韓国経済は崩れるだろう」と語った。

金代表は金映豪（キム・ヨンホ）議員ら党所属の新人議員ら６人が８日から２泊３日の日程で中国を訪問することについては、「集団で外国まで行って何をしようとするのか分からない」とし「中国メディアはＴＨＡＡＤに反対する韓国議員が来たと報道するのではないだろうか」と反問した。また「第１９代国会でも過激な主張をする一部の新人議員のために困難があったが、今も一部の新人議員は規律がないようだ」と語った。

金代表は禹相虎（ウ・サンホ）院内代表に電話で「議員の訪中を取り消すか、訪問しても言動に慎重になるべきだ」という言葉を伝えたという。

金代表は中国の韓流行事取り消しなどについても「韓国を動揺させようというものであるため毅然と対応するべきであり、特に野党は騒ぐべきでない」と述べた。