<インタビュー> ファリード・ザカリア氏「日本では韓国のものが人気」(2)

<インタビュー> ファリード・ザカリア氏「日本では韓国のものが人気」(2)

2008年12月22日17時20分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  --最近の経済危機が世界秩序に及ぼす影響は。

  「今回の事態を通して米国など主要国も、国際的な懸案は相互協力を通して解決すべきだということを悟った。 金融資本は何の制約もなく自由に世界を回る。 このため世界銀行、国際通貨基金(IMF)、G7、G8ではなく、G20という体制を通じて問題にアプローチしなければならない。 すなわち過去初めて、西側先進国が周辺国と手を取り合って新しい問題解決システムを構築したということだ。 これははるかに安定的かつ正当性のある体制だ。 今後、米国がどんな政策をとるべきか把握するにはG20を見ればよい。 今後G8に回帰することはなく、G20がこれに取って代わるだろう」

  --米国が指導的な位置を失うことに対する反発は。

  「米国の外交官は過去のモデルに慣れている。 彼らは路線が決まれば多者外交という名目でソウルへ行き、『こうしてほしい』と要請したりした。 しかし今はソウルに行って『あなたの考えはどうか、何に寄与できるか』などと聞きながら共通の解決法を見いださなければならない。 そうしてこそ他国の積極的な参加を期待できる」

  --韓国の役割は。

  「その間、非西側国家のうち先進国に飛躍した国は日本と韓国しかない。 中国とインドは依然として1人当たりの国民所得という面で後れている。 韓国は他の後進国に対し、経済発展を成し遂げるために何をすべきか明確に提示できる。 先進国と後進国の仲介役も可能だ。 相対的にあまり注目されていないが、韓国の民主化の成功例も重要だ。 こうした経験こそ、他の後進国が注目すべき部分だ。 発展が途中で止まった中南米国は参考にするのが難しい」

  --オバマ氏にとって北朝鮮問題は優先順位が低いといわれるが。

  「優先順位を決めても、突然危機を迎えれば措置を取らなければならない。 インドとパキスタンも最優先順位に入っていなかったが、テロ事件が発生したことで迅速な対応措置が取られた。 北朝鮮問題で重要な点は、北朝鮮が協力すれば補償を受けられたように、これを拒否すれば対価を支払うことになることをはっきりと認識させることだ。 特に米国だけでなく中国がこれに関心を持たなければならない。 中国の影響力が米国よりもはるかに大きいからだ。 中国は現在、国内問題に没入している。外に関心を向ける必要がある」

  --オバマ氏が大統領になれば北朝鮮政策は変わるのか。

  「変わらないはずだ。 オバマ氏は人を変えるかもしれないが、6カ国協議の米国首席代表であるヒル国務次官補が推進する方法を支持する」

  --韓国の韓流を知っているか。

  「もちろんだ。 中国ではそれほどでもないが、日本で最も人気があるものはみんな韓国のものだった。 韓流こそが真のグローバル化と周辺国の浮上を端的に見せる現象であり、個人的に大きな興味を持っている。 過去は外国文化といえばすべて米国のものだった。 どの国でも外国文化といえばビートルズの歌、ハリウッドの映画を意味した。 しかし最近、日本へ行くと、米国・日本文化のほか、韓国の音楽・ドラマなどが多い。 これこそ本当のグローバル化を意味する」

  ◇ファリード・ザカリア氏とは

  1964年1月にインド・ムンバイで生まれた。コラムニスト、国際問題専門家。 米エール大を卒業し、ハーバード大で政治学博士学位を取得、 その後、外交問題専門誌「フォーリン・アフェアーズ」の編集長を経た後、「ニューズウィーク」国際版編集長を務めている。 明瞭な論理展開で有名なザカリア氏はニューズウィークをはじめ、ニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどにコラムを書いて名声を得た。 CNN放送で自分の名前を掲げた国際問題関連時事プログラムを毎週進行している。 『自由の未来』(The Future of Freedom)、『富から権力へ』(From Wealth to Power)などの著書がある。 特に今年5月に出版された『アメリカ後の世界』は、オバマ氏の愛読書としてニューヨークタイムズ選定のベストセラーに入った。

<インタビュー> ファリード・ザカリア氏「強い中国が米国に有利」(1)
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