この日の会議に先立ち、トランプ大統領は教会の礼拝後、記者会見で「北朝鮮を攻撃する計画があるか」という質問に「様子を見よう（Ｗｅ’ｌｌ　ｓｅｅ）」と話した。トランプ大統領はその間、多少消極的な立場を隠す時にそのような表現を使ってきた。台湾の蔡英文総統に会う意向を尋ねられたり、ロシアの米大統領選挙への介入ハッキングに関連して自分だけが知っている内容がある（実際は明らかになっていない）と言ったりする場合、そのように答えた。４月ごろから北朝鮮に関連した色々な質問にもこの文章を使ってきた。戦略的曖昧性を維持するための回答ではあるが、拡大解釈すれば今までの対応と大きく変わっていないということを推測させる部分だ。

米中央情報局（ＣＩＡ）局長代行を務めたマイケル・モラル氏はこの日、ＣＢＳに出演して「軍事行動は一つのオプションではあるが、北朝鮮の核能力を完全に無力化することはできず、第２の朝鮮戦争（韓国戦争）を起こす公算が大きい」として軍事対応に懐疑的見解を明らかにした。英ＢＢＣ放送もこの日「軍事対応は在韓米軍２万８５００人を脅威する『ドゥームズデイ（ｄｏｏｍｓｄａｙ・最後の審判日）』のシナリオになるだろう」とし「マティス国防長官とマクマスター補佐官が（軍事行動に）強力に反対しているのもこのため」と指摘した。

結局、この日の会議の結果発表と米国内専門家たちの分析を総合すれば、トランプ政府が行動に直ちに出る可能性よりはそれぞれの軍事オプションをより緻密に準備する一方、中国に対する圧力を併行する可能性が大きいように見られる。また、核心戦略資産の韓半島（朝鮮半島）展開と国連を通した圧力も同時にかけるものと見られる。だが、一部では、いかなる措置でも北朝鮮の暴走を立ち止まらせるカードがないという点で米朝間電撃的な直接対話を予測する声もある。


＜北核実験＞米国防長官、軍序列１位をそばに立てて「多くの軍事的オプションある」（１）