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【寄稿】アン・ヒョンスの祖国はアイスリンクだ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.20 17:07
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韓国はエリートスポーツをする代表的な国だ。最高の選手を育てるために幼少の頃から徹底して体系的な練習をさせる国だ。泰陵(テルン)選手村に象徴される国家の全面的な支援体系は他国のベンチマーキングの対象だ。スポーツエリートを集中育成することによってスポーツの普遍化と大衆化を牽引する政策だ。そのような政策で韓国はキム・ヨナのような宝を発掘・育成して世界的な賛嘆と羨望を買っている。選手の天才的な才能と努力、そして国家支援が合致した絶妙なケースだ。

しかし今回のショートトラックの没落は、制度と体制に安住した結果だ。スケート界はもちろん韓国スポーツ界全般に革新の必要性を知らせるエミーレの鐘だ。4年ごとに冷静な評価を受けるのがオリンピックと選挙だ。より良い人物、さらに立派な選手が出てくることができないのは制度と組織に問題があるためだ。組織に身を置く人間ならば、私がまさにその障害物ではないか考えてみるべきだ。一時、政界では乗馬選手を迎え入れてこそ政治がうまくいくという笑い話があった。言葉と行動を共にするためということだ。乗馬選手が馬を愛するように、政治家も言葉に責任を負わなければならない。そのような政治家が珍しくなったために、政治が信頼を失ったのだ。

 
アン・ヒョンスは、ビクトール・アンになった。彼の祖国はもうロシアだ。彼は自身を認めて待遇してくれた2番目の祖国に立派に応えた。自身の言葉を守った。ロシアに対して、自らに対して。彼にスケート靴を再び履かせたロシアに感謝したい。彼を高くそびえ立つようにして韓国スケート界に徹底した覚醒の機械を用意してくれたロシアに感謝したい。ソチオリンピックは、言動が一致するスポーツスーパースターを誕生させた。彼の祖国はアイスリンクだ。

キム・ヒョンオ釜山(プサン)大学客員教授、元国会議長


【寄稿】アン・ヒョンスの祖国はアイスリンクだ(1)

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