【時論】近視眼的脱原発政策4つの誤解=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.26 10:39
偏愛の反対語は偏憎であり博愛でもある。韓国は世界が認める原子力強国であり、核開発をしない模範国だ。経済開発に寄与し原子力発電所輸出国の隊列に上った。エネルギー政策は左右を見回して次善策と代案を模索した後にゆっくり決めても遅くないが、韓国政府は禁煙運動をするかのように強行する。エネルギー技術に対する偏愛と偏憎は偏向した見方と過度な自己確信からくる。遠い将来を見ず現在だけを見ているため急進的政策が合理的に見えるのだ。原子力を誤解する観点はこうしたものだ。
最初に、安全性に対する観点だ。政府は原子力発電所が安くて良いとしても、放射能漏出事故の可能性があるので、これからは高くても安全を選ばなければならないという。放射性元素の漏出が起きないなら原発事故は機械的故障と変わるところがない。恐れる対象ではない。数百基の原子炉が運営されているが、留意すべき放射能漏出事故は2回あった。チェルノブイリ事故は最初から設計と施設に不備があり深刻な規定違反があったもので議論の価値もない。福島原発事故はただひとつ、13メートルの津波に備えられていなかった。当時地震と津波の攻撃を受けた原発団地は6カ所だった。事故原発は9メートルまで備えていたのが問題だった。いま世界の原発は津波と地震に備えができている。