【社説】韓国の国家債務1284兆ウォン…「ばらまき公約」を出す時なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.06 15:22
国の負債が増えている。政府が昨日発表した「2015会計年度国家決算」によると、未来に返すべき年金債務まで含めた「広い意味での国家債務」は昨年末現在1284兆8000億ウォン(約123兆円)と、前年比72兆ウォン増えた。初めて集計した2011年の773兆5000億ウォンに比べ4年間でほぼ倍増したのだ。中央・地方政府が返済するべき狭い意味での国家債務(D1)は590兆5000億ウォンと、国内総生産(GDP)の37.9%だった。
政府の立場はいつものように「まだ大丈夫」だ。毎回、経済協力開発機構(OECD)の平均を持ち出すのも同じだ。昨年のOECD加盟国の債務平均は115.2%だった。これに比べると良好ということだ。しかしこれは単純比較する事項なのだろうか。これらの国の相当数は米国や日本のように基軸通貨国やユーロ圏の保護を受けている。韓国のように今から福祉を始める国ではない。むしろ福祉構造の調整段階に入った「福祉成熟国」だ。福祉の需要が急増するしかなく、少子高齢化で財政赤字が固着化する韓国とは最初から比較できない。