ポピュリズム福祉続けば…2060年に国家債務がGDP1.6倍=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.05 11:36
財源対策を用意せずに福祉支出を増やせば、2060年には国家債務が国内総生産(GDP)の1.6倍まで増えるという警告が出てきた。韓国のGDPに対する国家債務比率は来年初めて40%台となる。経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均(2016年115.4%)より低いが、韓国は高齢化のペースが速く、福祉支出が急速に増えている。さらに選挙が行われるたびに票を意識した政界の福祉対策が相次げば、国家債務は管理不可能なレベルになることも考えられる。
企画財政部が4日に初めて発表した「2060年長期財政予測」はこうした危険性をよく表している。企画財政部は2060年の国家債務比率予想を2種類で出した。一つは毎年増加する裁量支出を10%削減すれば2060年に国家債務比率を今より低い38.1%に抑えることができると予想した。裁量支出は法で必ず使うことを規定した義務支出とは異なり、政府と国会の意志に基づき増減可能だ。しかし最近の政界の地域予算確保実態を見ると、裁量支出を減らすのは決して容易なことでない。