韓国政府の管理財政収支赤字が２６兆ウォン（約２兆８０００億円）を越え、中央政府の債務も５３８兆ウォンを記録した。

２１日、韓国企画財政部が発表した「７月の財政動向」によると、５月末基準の中央政府の債務は５３８兆ウォンを記録し、前月に比べ８兆７０００億ウォン増えた。昨年末（５０３兆ウォン）に比べて３５兆ウォンも増加した。

今年１～５月の管理財政収支は２６兆１０００億ウォン、統合財政収支は９兆７０００億ウォンの赤字を示している。管理財政収支赤字は２００９年４３兆２０００億ウォンに急増したものの、２０１０年には１３兆ウォンを記録した。その後も拡大する傾向を示しており、２０１２年１７兆４０００億ウォン、２０１３年２１兆１０００億ウォン、２０１４年２９兆５０００億ウォンに増えた。

問題はこのような財政赤字が国家債務につながっている点だ。国債を含む中央政府の債務は２００９年３４６兆ウォンを記録し、その２年後となる２０１１年には４０２兆ウォンまで膨らみ４００兆ウォン台を突破した。その３年後となる昨年には５０３兆ウォンに達し、今年に入ってからは５月末現在で５３８兆ウォンに達している。

企画財政部の関係者は「上半期の財政早期執行など財政の景気対応に対する役割強化で、５月末までの財政収支赤字が拡大の流れを示している」とし「税収環境は昨年に比べて改善されたが、中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）事態など不確実性による下方要因もある」と伝えた。