【コラム】ガバナンスの危機と国政の混乱=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.22 16:54
国家の問題解決能力が持続的に弱まる中、学界は最近、社会全般の「ガバナンス(支配構造)」に注目している。政府を含め、国家運営に影響を与える議会、市民団体など、多様な組織と構成員がともに作り出す意思決定構造と執行制度を総体的に「ガバナンス」と規定し、これが国家運営の成敗を判断する要諦と見ているのだ。
物と人だけでなく目に見えないウイルスまでが国家間を容易に移動する時代だ。したがって国家的な問題が発生した時、意思決定参加機関の間で状況と情報が共有されず、権限と責任があいまいで、執行マニュアルが古く、執行者が専門的・献身的でない場合、危機は簡単に広がる。ガバナンスの危機ということだ。