急落するオイル価格…韓国経済は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.11 10:55
石油は「経済の血液」だ。電気を作って自動車・飛行機・船舶などを動かす「産業の動力」だ。だからこそ世界経済に及ぼすオイル価格の波及力が途方もないのだ。1973年、1978年の第1・2次オイルショックは世界経済を混乱の中に追い込んだ。世界の経済成長率は急落し1975年には先進国さえ成長率がマイナスに落ち込んだ。インフレーションの加速化で各国の国際収支は史上初の赤字を記録した。つまり世界は原油高によってひどい目にあった。
国際原油価格が連日下落している。米国のシェールオイル(ガス)生産の増加とサウジアラビアの原油価格の下落政策が絡み合った結果だ。韓国が主に輸入しているドバイの原油は9日、1バレルあたり63.2ドルで5年7カ月ぶりに最も低い水準に落ちた。史上最高値である140ドル(2008年7月)の半分にもならない価格だ。ニューヨーク商品取引所(NYMEX)で1月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の先物もやはり62.8ドルまで下落し、60ドル台崩壊が迫った。グローバル投資銀行のモルガン・スタンレーは国際原油価格が来年には43ドルまで下がると展望した。