【コラム】憂鬱なモスクワと平壌の抱擁(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.05 11:29
モスクワは憂鬱だ。ウクライナ事態で米国と欧州連合(EU)の経済制裁がロシア経済に大きな打撃を与えている。弱り目にたたり目で国際原油価格が今年上半期、1バレル当たり110ドルから80ドルに暴落した。ルーブル価値も3カ月で23%落ちた。ロシア経済は危機を迎える可能性がある(エコノミスト11月22日付)。経済的困難よりもモスクワの自尊心に大きな傷跡を残したのは外交的孤立だ。ウラジーミル・プーチンの大ロシア復活の大きな夢が欧州と米国でドンキホーテの蛮勇と嘲弄されている。
平壌(ピョンヤン)はさらに憂鬱だ。国連で始まった国際社会の高強度人権圧迫が金正恩(キム・ジョンウン)を含む北朝鮮最高指導部を正面から狙っている。北朝鮮は国連総会期間中に李洙ヨン(イ・スヨン)外相を送り総会第3委員会の北朝鮮人権決議案採択を防ごうと彼らなりのありったけの力をふりしぼったが人権決議は総会を経て安保理回付まで行くコースを踏んでいる。中国とロシアの拒否権行使で国際刑事裁判所(ICC)回付だけは防げても彼らの人権問題が国際政治の主な議題に上がったことは不快だ。