北朝鮮を対話の場に引き出した「金脈」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.20 17:13
最近の北朝鮮の動きの中で驚くべきことは、北朝鮮首脳部が金正恩(キム・ジョンウン)の専用機に乗って仁川アジア競技大会に突然現れたことだけでない。長期にわたり北朝鮮当局が固執してきた立場も変わり始めた。まず北朝鮮は11年ぶりに欧州連合(EU)と人権対話を再開することにした。また、国連の北朝鮮官僚は自国に強制収用所があるという事実を認めた。労働教化所の性格について明確にしていないが、北朝鮮が公開的に刑事処罰体系について言及したことだけでも大きな変化だ。さらに北朝鮮の官僚は最近、西側の専門家と3度会い、核兵器を先制的に使わないと明らかにした。北朝鮮が先に攻撃されないことを前提に核を使用しないと約束したのも同然だ。これは非常に望ましく大きな政策の変化だ。
国際社会は北朝鮮をこの約束の中に閉じ込める必要がある。そのためには北朝鮮を核保有国と認めることを避ける方法を先に考えなければならないだろう。しばらく金正恩が姿を消したのが最も驚くニュースだったが、今また彼が現れた以上、長期的な意味を持つのは難しくなった。