【時論】韓国のコメの関税化、農食品の輸出で突破口を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.21 14:37
中国のテレビドキュメンタリー番組『大国崛起』は、近代以降の世界の9つの強大国(ポルトガル・スペイン・オランダ・英国・フランス・ドイツ・日本・ロシア・米国)の成功要因を扱った。ほとんどが韓国よりも領土や人口規模が大きい国だが、例外がある。まさにオランダである。この国は面積が韓国の半分しかなく、国土の相当部分が海水面よりも低い。曇の日が多く日照量も不足している。農業をするには劣悪な自然条件だ。だがオランダは、米国に続き農食品輸出が世界2位の農業大国だ。チューリップなど花の輸出は世界1位、野菜・果物は世界3位だ。農業大国オランダを作ったのは広くて肥沃な土地ではない。絶えず研究して切り開いてきたオランダ農民だ。
政府が苦心の末にコメの関税化を決めた。今やコメの関税化を猶予している国は、世界でフィリピンが唯一だ。20年前にコメの関税化を猶予した時に比べて韓国の農業条件は相当変わった。農業でコメの比重は20年前の28%から現在は17%へと大幅に低下した。一部の主張のように、コメの関税化で輸入米が押し寄せてくることはないものと見られる。韓国より先にコメの関税化をした日本や台湾も、義務輸入物量以外の輸入量はわずかな水準だ。