コメ市場開放が目前に…関税化猶予か開放かを悩む韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.11 17:13
10日、忠清南道瑞山郡高北面南井里。浅水湾に流れむ水路を防ぎ、土を入れて造成した瑞山干拓地の一部だ。果てしなく続く実った稲穂が収穫を待っている。今年は台風が一度もなく大豊作だ。ここで33ヘクタールを耕作するクォン・ヒョクジンさん(60)は先月30日から2人の息子と一緒に収穫を始めた。しかしクォンさんは喜びよりも心配が多いという。クォンさんは「来年が過ぎればコメ市場が開放されるが、コメの価格は落ち、借金だけが増えている」とし「今後どうやって農作業をしていけばいいのか、ため息ばかり出る」と話した。
コメ市場の開放が目の前に近づいている。これまで市場開放を延ばしてきた関税化猶予期間が来年末で終わるからだ。関税化は市場の開放を意味する。このため韓国政府は遅くとも今年末までには関税化猶予終了への対策とコメ産業発展案を用意するという方針を立てている。規定によると、韓国は関税化猶予措置が終わる90日前の9月末までには世界貿易機関(WTO)に政府の立場を通知しなければならない。李桐弼(イ・ドンピル)農林畜産食品部長官は先月11日、国会農林海洋水産委員会に出席し、「政府が方針を確定したわけではないが、現在の状況ならコメ関税化が有利な側面がある」と述べた。しかし全国農民会総連盟(全農)など農民団体は、コメの関税化が始まればコメの輸入量が増え、国内の農村が厳しくなると心配している。関税化でコメ市場が開放されれば、韓国のコメ産業の運命はどうなるのか、