【社説】セヌリ党、再補選圧勝に酔っている時ではない=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.03 13:15
7月30日の再補選挙での与党セヌリ党の圧勝は予想外の結果だ。セウォル号沈没事故に続き相次いだ人事問題に兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏の捜査をめぐる問題まで政府・与党は空振りを連発し、国民の胸は燃え上がった。憤怒に続きこのように無能な政府と与党に国を任せることができるかという心配が大きくなった。野党にとっては負けようとしても負けられない選挙だった。それでも与党が勝ったのはオウンゴールを連発した野党のおかげと見るほかない。
そうした意味からセヌリ党は勝利の陶酔感にひたる余裕がない。何より平均投票率が30%台前半にとどまった点を忘れてはならない。投票所に行かない70%近い有権者の中に野党支持者がもっと多い可能性をセヌリ党は留意しなければならない。11対4というスコアもふたを開けてみればきわどい部分がある。セヌリ党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)候補が正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)候補に929票差で勝利したソウル銅雀乙がそうだ。盧候補が一本化のタイミングを操り上げ死票を減らしたとすれば結果はいくらでもひっくり返っただろう。他の首都圏地域でも壮年・老年世代の票が集中しなかったとすれば結果がどうだったか予断はできない。若い層が多い水原霊通(スウォン・ヨントン)で与党が少なくない票差で敗れたのは青年層の反セヌリ党感情を確認させてくれる。