【社説】北朝鮮、韓半島非核化の意志を明らかにすべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.25 13:16
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の特使として中国を訪問中の崔竜海(チェ・ヨンヘ)総政治局長が、6カ国協議復帰の意思を明らかにした。09年4月に協議拒否の意思を明らかにして以来4年ぶりだ。中国の習近平国家主席に会った席でだ。これを受け、数カ月間の各種対南・対米挑発で韓半島の緊張を高めた北朝鮮が出口を模索していることが確認された。韓半島周辺情勢は対立と緊張から対話の局面に転換する契機が用意された。しかし北朝鮮の6カ国協議復帰が韓半島の非核化意志を表すものかどうかは明らかでない。
目に見える事実だけをみると、崔竜海の訪中は昨年の長距離ミサイル試験発射と今年2月の核実験で冷え込んだ中国との関係改善が主な目的とみられる。習近平主席の米国訪問と朴槿恵大統領の中国訪問を意識したものだろう。唯一の後見国である中国と距離がある時期に、韓中、米中首脳が会って韓半島問題を議論すれば、北朝鮮だけが疎外されるという懸念があったはずだ。結局、崔竜海特使が中国側に「6カ国協議復帰」を話したのは、中国の体面を立てることで両国関係を回復しようという意図と見なければならない。