【時視各角】中国経済の黄金時代は終わった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.06 17:36
中国甘粛省の王祥洞窟には小さな「石筍」がある。 天井から落ちる水滴の石灰質が積もって筍のように固まったのだ。 科学雑誌サイエンスは「この石筍が中国歴代王朝の数千年間、興亡盛衰の秘密を解いた」と伝えた。 降雨量が多い年には、落ちる地下水が多いため石筍が速く育つ。 水不足になればその逆だ。 サイエンスは「石筍を年代別に分析した結果、唐と元、明は数十年ずつ続いた干ばつのために滅亡した」という結論を出した。
1949年に蒋介石が中国本土から追放されたのも毛沢東のためだけではない。 国民党を敗退させた最も大きな原因は悪性インフレーションだった。 国共内戦期間、物価上昇率は200万%を記録した。 民心が離れて国民党は軍隊と労働者の支持を失った。 ただ、本土の貨幣の流通をふせぎ、別に管理していた台湾のインフレだけは安定した。 国民党が台湾に定着した背景だ。