政府が０７年に妥結した韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）の再交渉を公式化した。米国の要求に従ったのだ。

外交通商部の崔晳泳（チェ・ソクヨン）ＦＴＡ交渉代表は１８日の記者会見で、「最近の韓米通産相会議で米国が提案した内容を扱うためには、協議だけでは不足する」とし「やり取りする方法の交渉が避けられない状況」と述べた。政府当局者が再交渉について公式的に言及したのは今回が初めて。

崔代表は「自動車以外のすべての範囲に議論が拡大する全面的な再交渉ではない」とし「極めて制限された部分で議論が進行される制限された追加交渉」と説明した。

崔代表はこの日の記者会見で「利益の均衡」を何度も強調した。崔代表は「交渉の基本方針は利益均衡の確保」とし「相互が受け入れられるものでなければならない」と述べた。自動車に関する米国の要求を一方的に受け入れないという意味だ。

米国が韓国輸出車の関税撤廃期間の延長を要求した点に関し、崔代表は「米国の要求を受け入れるのは適切でないというのが現在までの基本的な立場」と話した。自動車以外の分野に交渉が拡張される可能性については「技術的に不可能ではない」と述べた。牛肉に関しては「韓米ＦＴＡ交渉では牛肉問題を扱えないというのが政府の立場」と明らかにした。