日本の学者たち、植民史観「枝」は切って「根」は維持(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.03.24 09:09
◆「日本古代史優位説」に問題移動=今回の発表に我々の留意する部分がある。日本学界の論点が移動する現象を注意深く察しなければならない。このごろ日本古代史は「日本古代王権優位説」に集中されている。古代韓半島は高句麗・百済・新羅・伽揶が分裂されたものに比べ、当時の日本は力強い単一政権(大和政権)を樹立したというのだ。単一国家日本が政治・外交的に優位的立場にあり、高句麗・百済・新羅の3国が日本と競争的に交流しようとしたという主張もある。任那日本府説は「日本古代史優位説」の支流にすぎないこともあるのだ。
日本側が第2期韓日共同研究委員会で「任那日本府説」の問題点を両国共同で提起したのは小さなもの(任那日本府説)をおいて大きなもの(古代史優位説)を維持・拡大する戦略とも見られる。極端な主張は廃棄しながら根本的争点はおさめたわけだ。実際に現在の日本古代史学者のうち日本の伽揶支配説を主張する人はほとんどない。日本の極右派扶桑社版教科書など一部がまるで定説のように記録して問題になった。日本側は「古代史優位説」を裏付ける根拠としても広開土大王碑文と「日本書紀」をそのまま活用してきた。