【社説】「脱北者」のくびきをはずしたイ・エランさんに拍手を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.03.11 12:03
彼女は6・25のとき、祖父母が越南したという理由だけで平壌から親と一緒に両江道の奥地に送られた。困難の中にも成分差別という北朝鮮社会の高い障壁をくぐって大学を卒業し、1997年10月、4カ月になった息子と北朝鮮を脱出してソウルに定着した彼女は、月50万ウォン(約4万円)のホテルの清掃員の生活から始めた。続いて実績優秀な保険設計士、食堂経営などを経て修士と博士の学位を取得した。現在、大学教授である彼女は、北朝鮮を脱出した青少年・女性らの生活支援事業も活発に行っている。
今年46歳のイ・エランさん。米国務省は10日、イさんの「あきらめないチャレンジ精神」を高く買い、彼女に「勇気ある国際女性賞」を授与した。北朝鮮の「成分の悪い階級」という差別、韓国での「脱北者」というレッテルをはがしたイさんの人生の道のりは戦慄を覚え胸を打つ。彼女の忍苦と成就に大きな拍手を送る。