アジア各地で同時多発的に台風・地震など自然災害が発生し、多くの人命や財産に被害が出ている。台風8号が強打した台湾では700人以上が死亡したとみられ、中国南部では約1000万人に達する被災者が出ているとロイター通信が12日に伝えた。台風9号が通過し大規模な水害に見舞われた日本では地震まで発生している。インド洋海底でもマグニチュード7.6に達する強震が発生し、沿岸国は津波の恐怖に陥った。気象庁のユン・ウォンテ博士は、「今回のように自然災害が一度に起きるのは異例。地震はやや異なるが、頻発する台風と日照りなどは地球温暖化と密接な関係があるというのが専門家らの分析」と話す。また、「マクロ的に見れば台風や集中豪雨などの強さも毎年強くなっている。二酸化炭素排出量の増加にともなう温室効果で地球のエネルギーが外部に排出されず、大気圏に集積することで起きる現象」と説明した。
◆中国・台湾、日照りと洪水で同時被害=台風8号の影響で、台湾では土砂崩れが起き2つの村の住民700人が生き埋めとなった。救助当局は住民の大部分が死亡したものとみているとロイターは伝えている。聯合報など現地メディアによると、台湾南部の高雄県小林村などで9日に降った豪雨により山崩れが起き、土砂が村を覆った。