クリントン米国務相「北、非核化なら関係正常化進める意向」(2)
韓米両国が不可逆性を強調するのは、かつての▽北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)核施設の凍結(94年・ジュネーブ枠組み合意)▽核無能力化(07年・6カ国協議)--などといった諸合意が、真の核廃絶とはほど遠いという判断によるものだ。
「北朝鮮の決断次第で原状に回復できる措置」ではなく、一度履行すれば後戻りできない行動措置を非核化の出発点にすべきだという意味だ。政府当局者は「核無能力化の措置を、現時点で振り返ってみれば、当時の交渉当事者の判断のように“不可逆的”措置なのではなく、“可逆的”措置にすぎなかったことが、北朝鮮の行動で立証された」と話した。