延命治療の中断を認める最高裁の初めての判例が出たが、前途は遠いというのが専門家らの共通した意見だ。今回の判決は基本的な原則を提示したもので、さまざまな複雑な事例が発生する医療現場にすぐに適用するのは容易でない、ということだ。また尊厳死の乱用を防ぐための制度的補完も必要だ。
◇意味と限界=ソウル大病院血液腫よう内科の許大錫(ホ・デソク)教授は21日、「今回の最高裁判決は無意味な生命延長を望まない患者の意見を尊重した初めての事例だという点で意味がある」とし「ただ、最小限の基準であるため、大韓医師協会レベルでさまざまな状況に備えた医学的な判断基準を決める必要がある」と述べた。