一部の実体指標の好転も期待感をふくらませた。鉱工業生産が前月比で3カ月連続の増加となり、景気先行指数と同行指数がともに上昇した。為替効果もある。輸出企業が当初の懸念より善戦していることに加え、サービス指数も改善している。
しかしカーテンの裏には隠されたもうひとつの現実がある。3月現在の公式失業者数は95万2000人。求職断念者と休んでいる人を含めた事実上の失業者は344万人に達する。企業の延滞率は昨年3月の1.16%から今年3月には2.04%に上昇した。2月現在の個人負債は1年前より38兆6000億ウォン増え515兆5000億ウォンとなった。時限爆弾が動いているものと見るべきだ。