北朝鮮が昨日、開城(ケソン)工業団地で3日間抑留していた韓国国民の帰国を認めた。国内外で高まっている非難の声を意識したのかもしれない。またこれとは関係がなく、通行を操りながら破局は免れるものの、韓半島情勢を緊張局面へ向かわせようとする意図かもしれない。北朝鮮にはそれなりの方法であるのかもしれないが、結局は「浅はかな悪知恵」にすぎないという点を指摘しておく。
まず、南側でできるだけ北朝鮮を理解しようとしている階層までが背を向けるという点を直視しなければならない。おそらく北朝鮮は、南への圧力を強めれば南側の内部で「北朝鮮政策の転換」を要求する声が高まると判断したのだろう。しかしこれは錯覚にすぎない。昨年12月から目立ち始めた北朝鮮の開城工業団地をめぐる措置が「南側国民の抑留」事態にまで進み、韓国社会は葛藤どころか、北朝鮮を一斉に糾弾している。