朴賛浩(パク・チャンホ)投手はその理由を「他人に公開するのが惜しいくらいおいしいから」と話す。「体調が悪いときに夫が直接作ってくれた白がゆも思い出に残っていますが、それはこの本にはありません。私が作ったものではないので」。2人の食べ物に関する思い出には温かさと親しみがこもっていた。
朴投手が料理には口うるさい方かと尋ねると、梨恵さんは笑いながら「否定できない」と答えた。汁物がなければならない上、冷たい物は食べない朴投手のために梨恵さんは牛肉の煮付けなどひとつひとつていねいに温めて食膳に出す。毎朝、料理を温かいまま出すタイミングを合わせるだけでもひと苦労だという。それでも「おかわり」の一言に幸せを感じるという梨恵さん。